高取ふれあい加工部
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高取ふれあい加工部とは


「高取ふれあい加工部」の目的
高取町は城下町として発展、古くから薬の生産が行われ昭和以降、売薬業を商いとする地場産業でアピールして来ましたが、「食品」を基盤とした町の特産品が以前から嘱望されていました。そうした現状を打開すべく水田転換作物の一つとして昔から健康にもよいとされる「黒大豆」に着目し、平成16年より水田ビジョンの推奨作物として特産品化することで遊休農地の解消を図っています。

「高取ふれあい加工部」結成の経緯
「ふれあい加工部」は平成7年に町の農畜産処理加工施設が建設された後、町内老人会の加工部が平成10年に結成され平成14年まで活動されていましたが、高齢化・病気などで続けるのが困難になり、平成15年より新生「ふれあい加工部」を結成し、町おこしグループの方々10人で活動を始めました。メンバーはそれぞれ高取町に愛着をもっており、地域のために自分達ができることから行えばいいという思いで始まった活動です。

「ふれあい加工部」では部員が意見を出し合い、遊休農地解消のために、少しでも黒大豆の作付を増やして地元で消費する「地産地消」のサイクル作りが必要であることから、食生活を見直し生活習慣病を抑制する食品づくり、生産から販売までをスローガンに活動を開始してきました。

「高取ふれあい加工部」商品ができあがるまで
こうして黒大豆味噌作りがはじまりましたが、活動当初は試行錯誤の繰返しで味噌が売れるのか不安を抱えるなかのでの毎日でした。米麹には「ヒノヒカリ」を用い、豆は高取黒大豆100%使用しています。特に、黒大豆の皮には成人病予防効果があるアントシアニンが多く含まれていることもありこだわりました。そして完成いたしました味噌を「かぐや姫味噌」と命名しました。
その理由は
@ タカトリは鷹取、竹取とも書き昔、高取山には竹が多く自生していたこと
A 「たかとり」の地名は全国でも少なく奈良朝以前には大和高取しかないこと
B 「竹」を「たか」と読む例は万葉集に多くみられ、高取町と竹取物語の関わりを知って頂きたいという思いと、健康に良いとされる黒大豆味噌を「健康のまち」の特産にしたいという2つの思いを込めたことにあります。

現在は、遊休農地を活用して15aを栽培しています。又味の方も「コク」があり「まろやか」と消費者には大変好評を頂いております。
もう一つの手前味噌は学校給食のメニューにも取り入れられています。
自然の風味をそのまま消費者に提供するタマネギの乾燥野菜「たかとり玉ちゃん」は、部員が水田の裏作を利用して栽培した玉葱20a分を新鮮なままスライスし、栄養分をできるだけ逃がさないように低温乾燥しています。風味が良く料理にも手軽に使えとても甘くて食べやすい料理の助っ人です。子供達から老人の方まで喜んで頂いております。また、簡単なレシピも付けています。

これからの課題
@ 販売ルート開拓や商品PR
A 地域特産品を使用した健康加工食品の開拓
B 一定の利益確保
C 原材料供給の確保
D 将来に向けての人材の確保

一度に解決は難しいと思いますが、1つ1つ加工部の皆さんと力を合わせて知恵を出し合って頑張っていこうと思います。私は素晴らしい仲間に恵まれました。これからもみんなで新しい特産品作りに努めます。

代表 前田伊津子

高取ふれあい加工部